院長インタビュー~自分や家族が通いたい医院を目指して

歯科業界紙・アポロニア21に掲載されたインタビュー記事
自分や家族が通いたい医院を目指して
Dr.天野笑顔

天野聖志院長

文化庁のすぐ隣、緑豊かなオフィス街にある天野歯科医院。

できるだけ歯を削らず痛みの少ないMI治療に最も力を入れ、最新の器材も豊富に導入している。

また、患者さんのニーズに応えた設備投資、製品・ツールの提供を行っている。

「自分や家族が心から通いたいと思う歯科医院にしたい」と話す天野氏に、診療や医院経営に対する姿勢について伺った。


略歴:1962年生まれ。87年、東京歯科大学卒業。93年、米国ウィスコンシン州マーケット大学歯学部大学院補綴科歯科修士課程卒業。同年、天野歯科医院を継承。米国歯学修士(マスターオブサイエンス)、米国歯科補綴学会認定医、国際歯科学士会フェロー。

帰国後に父の医院を継ぎ開院50周年
天野歯科医院,診療室

診療室は全て個室

― 虎ノ門で開院してどれくらいになるのですか。

天野 私の父が1968年から開業しているので、今年で開院50周年を迎えました。米国留学から帰国後の93年に父の跡を継ぎ、2度の拡張移転をしたものの、この虎ノ門付近でずっと診療を続けています。

虎ノ門5森ビルから今の霞が関コモンゲートに移転したのは2016年6月で、従来の医院に比べて床面積は約1・5倍、天井高は約2倍と、空間的には約3倍の広さになりました。

天野歯科医院,チェア

患者さんのプライバシーを重要視

診療室は全て個室で、患者さんのプライバシーを尊重するために各診療室の仕切りは高く設定していますが、仕切りの壁以上に天井が高いので、圧迫感を与えない開放的な空間になっていると思います。また、ガラス張りの建物なので、「フォトグラスシート」を利用して適度に視線を遮りながら、窓から自然光が差し込むよう工夫しました。

虎ノ門,歯科医院,受付

緑豊かな外の景色が見える明るい受付
霞が関,歯科医院,外観

天野歯科医院がある霞が関コモンゲートは
霞が関ビルと文部科学省と隣接し
広場の樹々に囲まれている
地下鉄,東京メトロ,歯医者

自然光が入る診療室の窓
天野歯科医院,最新機器

左/プラズマレーザー治療器
『ストリーク』
細かな部分のう蝕を殺菌・除去し
歯を削る量も最小限に抑えられる
治療期間も短い

中/ヒールオゾン治療器
う蝕原因菌をオゾンで殺菌するもので
欧米諸国で広く使用されている

右/CTレントゲン機器

― どんな患者さんが多く来院しますか。

天野 当院は都内のオフィス街にありますが、この近辺はもとより、郊外や地方から来院する患者さんも多くいらっしゃいます。年齢層では30~60代が多く、できるだけ歯を削らず痛みの少ないう蝕治療(MI治療)を求めて受診してきます。

当院としてもMI治療は注力している分野なので、麻酔を必要としないプラズマレーザー治療器やヒールオゾン治療器、ドックベストセメント治療の材料など、さまざまな歯科器材を導入しています。

私が目指す歯科医院像は、「自分や家族が心から通いたいと思う歯科医院」です。それゆえ可能な限り歯を削らずに神経を抜かない治療を心掛けていますが、全く歯を削らない治療は今の技術では限界があります。従来の削る治療を行わず、どこまで精度の高い天然歯の保存を行っていくのかが、一歯科医師としての今の課題です。

ダイレクトボンディングなどに使用する、コンポジットレジン(プラスチックの詰め物素材)の材料は、ここ数年でだいぶ質の良い製品がそろってきたと思います。そのため当院では歯科医師の使い勝手を考慮し、勤務医一人一人の好みに合わせて、さまざまなメーカーの製品を取りそろえています。

MI治療以外には、咬合性外傷や顎関節症などの噛み合わせ治療で来院する患者さんもいます。また、当院のホームページに患者さんから多くの質問や相談が寄せられたのをきっかけに、2008年からセカンドオピニオンも始めました。12年にインプラント治療のトラブル報道が起きる前から、3種類の混合抗菌剤を使用して病巣を取り除かずに自然修復を促す3Mix法に着手していたので、比較的早い段階から歯髄の温存治療に注目していました。現在、提携している歯科医院は7軒で、うち根管治療の専門は5軒、インプラント治療の専門は2軒です。セカンドオピニオンを始めてから、患者さんがさらに増えました。

「マイドリルシステム」の採用
虎ノ門駅,歯科,最新機器

左/ Melagの高圧蒸気滅菌器と
ハンドピースメインテナンス装置

右上・右下/患者さんの希望に応じて
自分専用の新品タービンや
インスツルメントが使用できる
「マイドリルシステム」を採用
新品在庫がバックヤードに
ストックされている

― 治療用器材以外に、設備投資しているものはありますか。

天野 タービンやインスツルメントなどの消毒・滅菌についてもかなり配慮しており、ヨーロッパ規格のEN13060に適合するクラスS高圧蒸気滅菌器や、注油・洗浄が簡単に行えるハンドピースメインテナンス装置を導入しています。

さらに、患者さんの希望に応じて自分専用の新品タービンを使用する「マイドリルシステム」を取り入れています。初回治療時に新品のタービンに刻印を入れ、治療後に毎回消毒・滅菌し、完全に治療が終了するまで同じタービンで治療が受けられるシステムです。そのため、タービンの新品在庫は数多く確保しています。それだけ治療器具の滅菌対策に懸念を抱く患者さんも増えているのが現状です。

当院は、患者さんのメリットになる設備投資は、積極的に行っています。

天野歯科医院,スタッフ

スタッフ
ドクター天野,開発,歯磨きアプリ

DR.天野が自身の娘のために
開発したアプリ「歯磨き貯金」
バーチャル貯金を目標に
毎日の歯磨きを続けていくことで
自然と正しいブラッシングが
身に付く歯磨きアプリで
一般的な横磨きに比べて
磨き残しや知覚過敏が起きにくい
縦み磨きを取り入れている

― また、患者指導にもユニークなツールを開発していますね。「歯磨き貯金」アプリについて教えていただけますか。

天野 私が開発した「歯磨き貯金」は親子で楽しく歯みがきできる無料アプリです。14年10月に提供を開始して以来、5万人以上の使用者がいらっしゃり、他の歯科医院での患者さんへの歯みがき指導ツールとしても推奨されています。また、英語版は世界130の国や地域にも配信されています。

開発のきっかけは、当時中学生だった娘の歯と口の健康を思い、う蝕や歯周病に罹患せずに日々丁寧な歯みがきができるよう、真剣に考案したものです。

英語版を制作するきっかけは、海外在住の日本人の患者さんが一時帰国中に来院した際の、「家族にも使わせたい」という要望からでした。

米国や中国、東南アジア、アラブ諸国、ヨーロッパなど海外在住の日本人で、一時帰国の期間を利用して受診する患者さんも多いです。また、最近では在日・訪日外国人の方が来院する機会も増えています。

自分が良いと思ったものを提供
院内,給水,清潔

残留塩素濃度補正システム
『EPIOS ECOSYSTEM』を
給水ユニットに導入

― テレビや新聞、雑誌など各メディアに多く出演されていますが。

天野 今、メディアが歯科分野で注目しているテーマはタービン・ハンドピースの滅菌対策やMI治療、口臭対策などですね。当院でも口臭に悩んで来院する患者さんは少なくありません。特に歯周病が原因になっている場合が多く、当院では歯周病治療だけでなく歯周病やう蝕の原因菌を破裂させて溶かす次亜塩素酸電解水『ペリオトリート』や、乳酸菌LS1配合のタブレットなどを処方しています。

また、歯周病治療や院内感染対策のために、給水ユニットに残留塩素濃度補正システムを導入していますが、これは院内で使う水に含まれるう蝕や歯周病の原因菌を殺菌する作用があります。

厚労省認可殺菌洗口液
ペリオトリートと
オーラループ

当院では、新しい器材を取り入れる際、必ず自分が実際に使ってみて良いと思う製品しか導入しません。最近では、歯周病菌と虫歯菌をほぼ完全に殺菌するペリオトリートいううがい薬ですね。自身で使用してみて、特にオーラループという塗り薬と一緒に使用すると、今までの歯磨き後の感覚とは、明らかに違うスッキリ感と、歯面のツルツル感が感じられので、院内での販売と治療用に採用しました。

自分自身が本当に良いと思ったものを提供することが、「自分や家族が通いたい歯科医院」により近づくことであり、それが患者さんのニーズに応えることにもつながると思っています。

ドクター天野へのご相談はこちら リンクボタン

天野歯科医院
〒100-0013
東京都千代田区霞が関3-2-3
霞が関コモンゲート
アネックス1階
03−3502−3007

歯槽膿漏の歯科治療室予約 歯槽膿漏の歯科治療室インターネット予約